カテゴリー
釣行記

晩秋・冬めく湿原の釣り

涼しい秋が来たと思えばそれも束の間、冬に向かうにつれ変わる自然の風景、夏の暑さは何処へ行ったのか
藪がひどく立ち入ることの出来なかった流域で狙うは野生のイトウ・アメマス
川が氷で閉ざされるまでの釣行を纏めてみました🎣

秋晴れの釣り日和、この流れを見ればどこから魚が出て来てもおかしくない様子
期待を裏切らず姿を見せたのは、引きもさることながら力強さを感じる顔つきのイトウ
この日は先行していた同僚が一回り大きなイトウをバラシて終了「デカイ、デカイ」とかなり興奮気味でしたが残念です、見たかった

なるべく釣りを楽しみたいと早起きして釣り場へ向かいます🚙まだ星が見えてますけど🌠
気合を入れ過ぎたのか私は思うような釣果を得られず、横目に見える相棒は絶好調だったのか必殺のルアーでバンバン釣っていましたね
尖ったアメマスが釣れたので十分ですが(笑)

長い道のりを足で稼ぐにはワープゾーンを利用します。効率良く釣をする為に場所場所でショートカットするのですが、迷って元の場所に戻るなんてことも。寒いこの時期はかなりの着ぶくれ、つば付きの目出し帽にゴープロは怪しさ満点の感じがします
釣りをしている対岸の影を写真で撮って遊んだりして、早く引き返さないと日が暮るのに

すでに動画で紹介していますが運良くヒットしたイトウとのやり取りの様子です
実はこの一週間前もこの場所に来ていたのですが、風邪をひいていたのを無理したのが災いし大物に糸を切られ、寒さと熱に耐えられず退却した事を思い出します
その後の出来事だったので喜びもひとしお
めちゃくちゃ引いた(-_-;)

あくまでも釣は自己満足の世界、身近な環境や目的など釣り人それぞれの価値観により変わるものだと思っています
大きなイトウやアメマスが数釣れる有名な川の話(立ち込めば魚が足にぶつかる、当然の様に釣れる、釣れなかったら笑われるなど)も聞きますが、正直そこに魅力は感じていません
足繫く通う川での釣りが何より楽しいのです

珍しい黄色っぽいアメマス、はっきり見える斑点も綺麗、阿寒湖に生息するようなゴールド色したアメマスみたいです
右のアメマスは対岸の深みより現れ何度もルアーをチェイスするも喰いきれず、目が合ったような気がして諦めていたら巻き上げ寸前でヒット
よっぽど腹ペコだったのでしょうね?最終形の容姿が素敵すぎ鱒

毎年のことながら雪景色を見ると今年も終わりに近づいてきたなと思ってしまいます
「結氷する前に釣りをせねば」と気持ちもはやるのですが…
折角釣り上げたアメマスが雪まみれになってしまうのはこの時期ではあるあるですね
人間は寒いけどアメマスは全然平気に見えるのは私だけではないはず

澄んだ空気に映る湿原の川、目に見える景色と相まって余計に寒さが身に沁みます
この時釣れたアメマスの口からエビが出て来ました。子供の頃、川エビを捕りに行ったことがありますが、スジエビとかヌマエビなのかな?贅沢な御馳走ですね
イトウが赤くなるのは甲殻類を食べているからと聞いたことがあったような…

この時期のアメマスはアタリを取るのが難しいです。ルアーを巻いている途中で「んっ」なんか違和感あるなと早めにテンションを掛けると魚が乗らず、ワンテンポかそれ以上に引くのを遅らせてアタリを確かめるような釣り方
いつ見ても表情豊かなアメマス、種の括りで分類されているけど本当はもっと複雑だったりして
春までここで越冬するのかな?

この釣りにのめり込んだのも全てはアメマスのお蔭、始めた頃はなかなか釣れませんでした。あれこれルアーをチョイスしては根掛かりロストし一匹も釣れないまま帰宅することもしばしば
当時は魚影を確認しただけでワクワクしたものです
釣れた魚がどんなに小さくとも「偉いぞアメマス!」と大喜びする先輩を思い出します、カッコ良すぎです。「アメマス最高!」(笑)

底を意識した釣りを徹底すると御守りが良く釣れます。ミンクの仕業か貝殻を川岸で発見することがあります。釣れたら「ボチャン!」と素早くリリース。海でホタテが釣れたら即キープと思いますが😨
→は何度か出て来てバラしたイトウさん、何とか釣れないかとスピナーを投じると難無くヒット(゚д゚)!
この時は彼を写真に収めたく川へ降りたものの土手が高く上がれなくなり手が血だらけに

なかなか釣れずのタイミングで出てくれたのは頼みのアメマス。喜びも束の間その後が続かない。ビュービューと風が吹き始めた頃に辿り着いたのはぶっつけ直角カーブ「ここ出るだろ」と決めつけルアーを投げるが魚は出ず「参ったなぁ」と回収していたルアーの後方にうっすらと魚影が…「見つけた」ともう一度ゆっくりスプーンを引くと「グン!」いつもより慎重にやり取りしてのネットイン🤗

釣れない時の切り札は毛鉤スプーン、立て続けにアメさん達がヒット!いつもの可愛げなアメマスとは打って変わり怖い表情が印象的な彼らを見て満足し帰ろうとしたのですが、いつも通過する大カーブが気になりポチョンとやるといきなり「ゴン」、大きく動いてから「ジー」と糸が出され、構えた瞬間にサヨナラを喰らいました。バラした魚は何方さんだったのか?もう一回勝負しろー(笑)

朝早くから釣りを開始したものの寒すぎてシャーベット状の氷が流れルアーは引けず仕舞い、スプーンや針までも氷のコーティングになる始末、太陽さんが顔を出してから釣りが出来るようになったのは10時半を過ぎてから
「折角来たのに何としても釣りたいな」そんな思いが通じたのか釣れたのは昼過ぎの2時頃でした。時には粘る釣りも必要?かな

昨年は寒くなるのが早かったですね、例年だと1月初旬でも川は開いていたのですが…段々と氷の世界へ変わっていく川、魚が付く深場やカーブの抉れは閉ざされた状態。ルアーを引ける面積が狭くて思うようにいかないのですが、時々裏技でそーっと氷に乗っかってルアーを投げることも。氷が割れてドボンなんて事があったら大変ですが、それも楽しいこの時期限定の難易度高き釣りです?(笑)

繰り返し蛇行する川岸を歩いては底が見えない深みへルアーを沈め、かじかんだ手でゆっくりとルアーを巻くと「モゾモゾ」とした分かりづらいアタリの後「ウネウネ」と抵抗を繰り返すアメマスの引きや、時には「ゴン」とした手応えと同時に伝わる重量感あるイトウとのやり取りは、この時季の自然でしか味わう事の出来ない経験でとても楽しいものです。これからも釣りという趣味を通じて彼らを追い求めていきたいと思います
新たな年を迎え寒さが一層厳しくなりましたが、時間があればいつもと違ったフィールド(凍らない川)にも足を運んでみたいですね
今年も怪我や事故無く楽しい釣りが出来ますように

最後まで読んで頂いてありがとうございました。

管理人

作成者: 管理人

湿原の川に生息するイトウやアメマスの魅力に引き込まれ、道東河川で趣味の釣りを楽しんでいます。自然が好きで山菜やキノコ採りにもハマっています。オールドなルアーを集めています。