カテゴリー
よもやま話

川で出会った釣り人

 川へ釣りに出かけると私と似たような釣り好きに会ったりします。今回は川で出会った釣り人について色々と心の中に刻まれている思い出を書いてみたいと思います。上の写真は春に相棒の先輩とやってきた思い出の川。残念ながら氷に閉ざされていました😞ガーン😨
 他に写真を色々と載せています。クリックすると拡大表示されますよ

 湿原本流には川が大きく曲がりくねった大場所がいくつもあります。イトウ釣りたくやってきたのは「大渕・小渕」と命名する超有名ポイント。いつものように仕度を済ませ崖を下りその場所を目指します。そこへ最近よく見掛ける車がやって来ました「またあの車だ」ここ以外でも私が頻繁に行く釣り場でも釣りを終え車へ戻るとその車が止まっている。「確か去年も居たはず、今年は今日含め三週連チャン」「まさか先を歩く私を追い越しては行かないだろう」などと思いながらポイント目指して釣り上がります。小渕と呼ぶ場所でルアーを投げていると下流側に人の姿が有り釣りをしている様子もなく私の方へ向かっているのが解りました。川は誰のものでもない訳ですが、何か落ち着かない釣りだと興ざめしていると「どうですか?」とその釣り人が話し掛けてきました。
 「ついさっきこの場所で釣りを始めたばかりですよ」「私が行く釣り場に貴方の車が止まっているのを何度も見かけますが…」と言うと「その川が好きで私もそこへ行くのですがいつも先に人(私)が入っているのです」「なのでいつも私は下流側で釣りをしています」と言いました。「そうですか」と答えるしかなくその川での釣果や他に行く河川のこと、使っているタックルなど、釣り人あるあるの何てことない事をしばらくの間話し込んでいました。話を聞いて一番驚いたのが年齢は一つ上の先輩でしたが誕生日と血液型が一緒ということでした。この日がきっかけで一緒に釣りをすることになり、休日はその先輩といろんな場所で釣りを楽しみました。国土地理院の地図を見ながら入渓地点を探し色々なポイントを発見したり今でも楽しかった釣りの思い出が蘇ってきます。Gルーミスのロッドはその先輩が使っていたタックルを真似してのものであり、シャグスプーンを本格的に使うようになったのも彼との出会いがきっかけでした。
 「また釣り行きますよ…🎣」

 忙しくゆっくりと釣りが出来ない日が続くと気が狂いそうになるある年の11月、幸いにも午前中で仕事が終わったので速やかに湿原へ急行。イトウ・アメマスを追いかけてポイント移動を繰り返すもアタリすら無く「久しぶりに竿が振れて川岸を歩いたのだから良いだろ」と思った自分に納得いかず「去年イトウを釣ったあの場所まで」という欲に負け釣りを続行。湿原ゾーン入口手前の小高い丘を降り何度かショートカットして蛇行を抜けたところで対岸のヨシの茂みから「ウー」と威嚇するような低い唸り声が聞こえる。「熊だ!」とっさに鈴を鳴らすと獣の気配は消えるも「ゾッ」としながら引き返す事を決意。帰り途中に気が付いたのですが自分の歩く岸際に鳥の羽が散乱し血痕と熊の足跡が…(川を見ながら歩いていたので岸際の足元がよく見えていなかった)警戒心を強め「ジャリンジャリン」と手でいつもより大きな鈴の音を鳴らしながら歩いていると、小高い丘の上に着いたところでこちらへ向かって歩いている釣り人に遭遇。
 少し前の出来事を知らせようと思っていたら相手が先に「アメマス釣れましたか」と言ってきたので「全然釣れませんでしたよ」と返しこの先に熊が居たことを説明、一緒に帰る事に。その釣り人ここには偶に来るらしく歩きながらイトウやアメマスの釣り話を始めると私に「〇〇さんですよね」と言ってきたので「どうして私の名前が分かるのですか?」と聞くと「いつも行く釣具屋さんから聞いていた」との事。お店屋の店主の名を聞き合点がいった私でした。「そうですか、私もいつもルアーを買ったり釣りの情報を聞いたり話したりよく行くお店です」と話し無事車へ到着。「釣りをしていればどこかの川でまた会いますね」なんて言いながら解散
 翌年の春、私は相変わらずイトウ狙いの釣りをしていた訳ですが下流側から私の名前を呼んで近づいてくる釣り人が…鈴の音を聞いて去年丘の上で会った〇〇さんだと解りました。「いや~しばらくです」「車があったのでこっちに向かってきました」と変わらず元気そうに話し掛けてくれました。釣り場で話し込んでいるうちにすっかり仲良くなり、今は釣りへ行ったり飲みながらBBQを楽しんだりしています。この方は先に話した相棒と名前が一緒だったのでこれまた不思議(・・? そしてめちゃくちゃ酒が強い🥃

 赤鬼と呼ばれるメーターイトウをバラしたのは支流と本流がぶつかる流れの下で当時はその川へ毎週通っていました。長身の私で胸までの高さ程ある支流を漕いでそこから本流の上へと釣り歩きます。そうそう簡単には釣れないのですが大きく蛇行を繰り返すその流れの何処かにまだ見ぬ大物が潜んでいるのだと夢中で釣りをしていました。
 朝早くから日が暮れて暗くなるギリギリまで川の側にいる訳ですが、ほぼ毎週上流より釣り下がってくる釣り人がいました。「あの釣り人また来てるな」いつもその人を見るのはだいたい同じ場所で、午後2時ぐらいの時刻、私にしてみればそろそろ引き返さないと暗くなってしまうだろうと思われる時間帯。季節は5月中旬から6月一杯「私と同じくイトウを狙っているんだろうな」とその人を見る度に思っていました。そんなある日かなり早い時間帯でその人が現れました。歩きながらルアーをキャストし巻く姿にはビックリしましたが(゚д゚)!「今日は相当早い時間から釣り始めたのだろう、話し掛けてみようか」と思いました。「こんにちは、毎週見かけますね、イトウは釣れましたか?」と聞くと立ち止まり今までに釣ったイトウやアメマスの写真を見せてくれました。そして「毎週来ているんだね、何処から通っているの、イトウ出たかい」と聞かれ会話しているうちに気付いて思ったのが、その人が履くウェーダーの剥がれたフェルトを赤いビニールテープでグルグル巻きにしていること「気合入ってるな~この人、凄い人に会ってしまった」それが第一印象でした。その後も使っているルアーやイトウを釣った川のポイントまで教えてくれました。たった今会った初対面の人に失礼だったかとは思いましたが、どんな釣りをするのか見たくて「今度一緒に釣りに行きませんか?」と尋ねた私に「いつでも良いよ」と返してくれたのは4つ上の先輩でした…一緒に釣りする私の前でイトウを釣っていたのは正に神業、使うルアーも全然違っていました。 
「99cmのイトウに竿を折られた」とか「イトウを狙って湿原へ行きスズメバチに刺されたショックで川に落ちた」とか「1月早々に釣り場で車が雪山に埋まった(なんとか救出へ向かった私)」「午後3時からネギ採りに向かった林道で迷って親子熊に遭遇し林道から脱出したのは10時を過ぎていた」など色々とやらかしている先輩ですが(笑)、海釣りも好きでヒラマサやマグロを釣っては自慢の料理を振舞ってくれます😋

 ここに登場する人達とは今でも気軽に釣りの事に限らず冗談話をする仲間です。偶然釣り場で会うと「釣れてるか~🙋‍♀️」「ここでアメマスバラしたさ~」なんて声を掛け合って楽しく笑っています((´∀`))ケラケラ
 他にも一緒に釣りを楽しんだ相棒がいるのですが皆それぞれに色々あるようで生活環境が変わって遠くへ行った人達は元気にしてるのかな? 
 かくいう私もしばらくブログ記事を投稿しておりませんでした。仕事と休日の釣で時間が取れなったのですが今回はお盆休みのタイミングで書く事が出来ました。限られた時間の中ではありますが趣味の釣りを話題とした情報発信をこれからも続けていきたいと思います。
 ←写真は私が釣りに来る度に現る牛さん🐄この日は親子の二頭だけが近づいてきました、のんびりとした北海道らしい景色ですね
 最後まで読んで頂いてありがとうございました。

管理人

作成者: 管理人

湿原の川に生息するイトウやアメマスの魅力に引き込まれ、道東河川で趣味の釣りを楽しんでいます。自然が好きで山菜やキノコ採りにもハマっています。オールドなルアーを集めています。