ご存じの方もいらっしゃるだろうが、川岸でちょくちょく見かけるのがキノコ。これを丸ごと食べたら、自分もスーパーマリオのように1upするのかもしれないなんて思ってはいけない。写真のキノコはヤナギの木に生えていたヤナギタケ(ヌメリスギタケモドキ)。これが美味くて私の大好物だったりする。春や秋の雨後に出ていて、釣りがいつの間にかキノコ採りになってしまうこともしばしば。どうやって食べるのかと言えば、みそ汁は勿論、湯豆腐の具として彼らを一緒に食べるのが最も好き。他には行者ニンニクのように「めんみダシ」に付け込んで、一杯のおかずとしていただくと酒が進む。まるでキノコのお刺身ともいうべきか、ぬめりの強いつるっとした食感がたまらないのである。
それともう一方、私の釣りを邪魔するのは下のボリボリ(ナラタケ)。秋の味覚と言えば様々あるが、彼らの存在を忘れてはいけない。みそ汁は言うまでもなく、炊き込みご飯も最高に旨い。私の父母がキノコ採り名人のような存在で、ボリボリが手軽に採れる場所を探していたのもあって、土産話がしたいと躍起になって採取した次第である。というか小さな頃から、行者ニンニク・こごみ・タラの芽・ワラビ・ウド・山わさびと山菜採りが得意な自分。発見してしまうと体が自動的に山菜の方に向いてしまう。ただしキノコに関しては、通称、毒キノコ(1upどころではない)なるものが存在するので、キノコに詳しいその道のプロや保健所などに十分確認の上、ご賞味いただきたい。